やきもの研究室
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作陶コラム

茂正工房での作陶の記録や、これまでの研究、ご質問への回答などを投稿しています。
これまで学んできた陶磁器について、有田焼について、青磁について、深く解説しています。

泉山陶石から採取したロウハを使用した青磁の研究 

2022.06.28

要旨  泉山陶石から採取したロウハを使用し泉山陶石にこだわった独自の青磁作品を制作することを目的として以下の焼成実験を行っ…
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初期柿右衛門様式磁器における釉および素地の比較研究

2022.06.28

要旨 本研究の目的は,初期の広義の柿右衛門様式磁器の再現をめざすことである。そのためには、複数の材料を用いて釉薬及び素地の…
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汝窯水仙盆のタタラ板作り成形での再現研究

2022.06.23

要旨  北宋汝窯水仙盆をタタラ板作り成形での再現を試みた。その際、当時の技法ではなく、現在の便利な道具を駆使して行ってみた…
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中国・宋時代の青磁の再現研究 II

2022.06.23

要旨  補足し、その続編として以下のテストを行った。中国の文献資料を基に釉薬の化学分析結果からゼーゲル式を算出して、原料の…
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泉山磁石場坑道のロウハを使用した青磁の研究

2022.06.22

要旨 泉山磁石場の坑道から採取したロウハを使用し泉山独自の青磁の作品(泉山青磁とする)を制作することを目的として以下の焼成…
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中国・浙江省・南宋官窯・龍泉大窯古窯址研究の旅

2022.06.22

要旨 中国の青瓷の研究の第 2 弾として、浙江省の杭州南宋官窯博物館(郊壇下官窯)、老虎洞古窯址(修内司官窯)、婺州窯、龍…
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中国河南・河北省の仏教遺跡と陶磁古窯址研究の旅 PARTI

2022.06.21

要旨 中国の仏教遺跡である河北省邯鄲の北響堂山、南響堂山石窟と河南省洛陽の龍門石窟を見学し、古陶磁の窯址は河南省の磁州窯・…
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    最新の質問と回答
    2022.08.16 質 問
    T.H  さん
    現在磁器の主流となっている天草陶石ではなく泉山陶石によるテストとのことですが、天草陶石との違いを簡単にご教授願えませんでしょうか? よろしくお願いいたします。
    2022.08.18 回 答

    簡単には難しいですが、天草陶石は磁器の特徴を全て兼ね備えた最高の陶石です。しかも単味で磁器土になりかつ成形しやすいです。それに比べて、泉山陶石は可塑性が格段に劣ります。その上硫黄など硫化物が多く白さに支障をきたします。一番の問題は、作品、製品の歩留まりが悪いです。1616年に発見された日本最初の磁器とされています。でも近年の発掘調査等から、それ以前に有田の西の方の窯場から初期の磁器が発掘され驚くことに泉山の陶石ではなさそうだと、分析結果が最近佐賀大学の方で発表されました。有田出身としては泉山陶石に関心を持ち如何にかして復活したい想いから研究しています。また通説では有田で天草陶石の導入は明治以降とされていたのですが、有田でも明治以前幕末頃密かに使用されていた形跡があるそうです。このように、我々陶芸に携わる者にとって有田は原料の宝庫で、研究を続ける楽しみがあります。是非機会があれば直に訪問してみて下さい。また有田と天草は関係があり井伊直弼が暗殺されなかったら佐賀藩が管轄してたかもとの噂があります。当時天草は天領で幕府の下にあり、井伊直弼とは縁戚関係にあった佐賀藩の天草の天領預かりが泡と消えたらしい。